【画像生成AI】GPU無しのWindowsPCでStableDiffusionを動作させる

話題の画像生成AI。StableDiffusionではこんな写真が簡単に作れます。

基本的にGPU非搭載のPCでは処理時間がかかるため使用が推奨されていません。
ただし、少し設定を変えればGPU無しでも使ってみることは可能です。
本記事ではGPU非搭載PCへのStableDiffusionの導入方法を解説します。

1.Pythonをインストール

下記ページからPythonをインストールします。
Windows installer」を選択してダウンロードしてください。64bitか32bitかはPCによります。
ダウンロードができたらexeを実行して[Add Python 3.10 to PATH]にチェックを入れて、[Install Now]をクリックします。
Setup was successfulが表示されたら、Pythonのインストールが完了です。
www.python.org

2.Gitのインストール

下記ページからGitをインストールします。
デフォルトの設定のままインストールすれば大丈夫です。
git-scm.com

3.Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)のインストール

Stable Diffusion WebUIのデータを格納する任意のフォルダを開きます。
開いたフォルダ内で、右クリックして、[Open Git Bash here]をクリックしてターミナルを開きます。
開いたターミナルに下記コマンドを入力し、”Enter”を押します。

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

ダウンロードが完了したら、[stable-diffusion-webui]のフォルダが作成されていることが確認できます。

4.GPU設定を無効化

[stable-diffusion-webui]のフォルダの下の方に[webui-user.bat]のファイルがありますので、
これを右クリックして、メモ帳等で開きます。
「set COMMANDLINE_ARGS=」の部分を下記のように書き換えて保存します。

set COMMANDLINE_ARGS=--skip-torch-cuda-test --upcast-sampling --no-half-vae --use-cpu interrogate --precision full --no-half

4.Stable Diffusion Web UIの起動

[webui-user.bat]のファイルをダブルクリックして、インストールを開始します。
インストールが完了すると、ターミナルに[Running on local URL: http://127.0.0.1:7860]が表示され、Stable Diffusion WebUIが自動的に起動します。
(初回は起動に結構時間がかかります。)
起動したら試しに[Prompt]に”cat wearing hat”と入力して、[Gerenate]をクリックすると、「帽子をかぶった猫」の画像が出力されます。

5.Stable Diffusion Web UIの終了

Stable Diffusion WebUIを終了するには、ターミナル上で[Control]+[C]キーを押して、”バッチジョブを終了しますか”と質問されますので、[Y]キーを入力して[Enter]キーを押します。
また起動するには4の手順を実施してください。

まとめ

GPU非搭載のPCでStable Diffusionを使用する方法を紹介しました。
ただし、リアルな画像生成には「モデル(checkpoint)」を設定する必要があります。
次回の記事で、モデルの設定方法を紹介します。